秩序と増え続ける無秩序

30年以上前に今は死んでしまった車いすでイギリスの物理学者でブラックホールは蒸発すると唱えたホーキング博士の本を読んだことがある。今もその本が家にあって時折その本を何度も読み返していた。何十年もの歳月をかけて何度も読み返していく中で、この世の中は秩序と無秩序があるという。秩序は形があるものあるいは良いこと、無秩序は形を成していないものあるいは悪いことだそうだ。そしてこの世は秩序ある状態から無秩序に流れるようになっていて、無秩序は秩序よりもずっと多いのだそうだ。例えばほっておくと建物はだんだん薄汚れて経年劣化で崩壊してしまう。それを防止するためには無秩序から秩序ある状態にすることもできるのだそうだが、それには代償が要求されてしまうのだそうだ。例えば先ほどの建物の場合は時折掃除やリニューアル工事が必要だが、それには掃除や工事のための材料やお金や人件費などの労力が必要になると。それを読んでなかなか良くならない生活状況もなるほどなと思っていたりする。増えない収入や不安定な雇用状況のために今やアフリカ以外では未婚者の数が増えてきているというし、人口減少もいよいよ現実になろうかとしていたりするからだ。これを改善しようとすれば無理やりでも雇用と安定収入を確保させるための大きな政治の力が必要だが、それにはただでさえ高すぎる莫大な税金や保険料を上乗せする必要があるからだ。
侍エンジニア塾 炎上